DAZ Stusioの基本的な使い方。フィギュアに服を着させて、スポットライトを当てるまで。
インストール方法は省きます。
フィギュアの基本操作
フィギュアの呼び出し
具体的には、まずSmart Contentペインを開く。デフォルトですとSmart Contentペインは左側にあります。
Smart Contentペイン > Figures > Genesis 9 Starter Essentials > Figures > Kat for Genesis 9をダブルクリックするとKat for Genesis 9がViewport(ビューポート)に出現します。
※今回はKat for Genesis 9を呼び出しましたが、このチュートリアルで呼び出すフィギュアはGenesis 9なら何でも良いです。
Pane(ペイン)という言葉を覚えておきましょう。上記画像のタブのような部分です。
このPane(ペイン)は閉じたり追加したりできます。
閉じる場合は各Pane(ペイン)の上で右クリックしてClose Pane。
追加する場合は上メニューのWondow > Panes (Tabs)のリストから選択。
フィギュアに服を着せる
具体的には、まずSceneペインを開く。
デフォルトですと、Sceneペインは右上にあります。
Sceneペイン内にあるKat for Genesis 9をクリックして選択状態にする。
選択状態になっているフィギュアが服を着るわけです。
Smart Contentペインを開く。
※先ほどGenesis 9 Starter Essentialsを開いた状態のままですから、左上の矢印をクリックして戻る。
Smart Contentペイン > Wardrobe > Genesis 9 Starter Essentials > Genesis 9 Starter Essentialsを開く。
そこにあるG9 Base Shirtをダブルクリックすると服を着ます。
同じ場所にあるG9 Base Shortsをダブルクリックするとショーツを穿きます。
やりがちなミスは、フィギュアを選択していない状態で衣服を呼び出してしまうことです。
フィギュアに髪を着用させる
1.Sceneペインでフィギュアを選択。
2.Smart Contentペイン内にあるHairアイテムをダブルクリック。
Smart Contentペイン > Hair > Genesis 9 Starter Essentialsに1種類のHairがあります。
ポーズをとらせる
1.Sceneペインでフィギュアを選択。
2.Smart Contentペイン内にあるPoseアイテムをダブルクリック。
PoseアイテムもGenesis 9 Starter Essentialsに含まれています。
Smart Contentペイン > Poses > Genesis 9 Starter Essentialsに多数のPoseがあります。
ちなみにH.PoseはHair(髪)のポーズです。
今回はG9 Base Pose 15 Standing G9Fを選択しました。
G9FというのはGenesis 9 Female(女性)という意味です。
G9MだとGenesis 9 Male(男性)という意味になります。
G9BはGenesis 9 Baseですから性別を指定しないベースポーズ。
トラブル:手が服に埋まっている
この服とポーズの組み合わせだと、腰に当てた左手が服に埋まってしまいました。
Rotate ToolはShift+Alt+Rのショートカットキーでも有効化できます。
ショートカットキーはキーボードが半角英語入力でないと使えません。
手が服に近いと巻き込んでしまいますので、巻き込まないギリギリに向きを調整する。
ちなみにRotate Toolを使わず、左手をドラッグ&ドロップで服から離すこともできます。
大雑把にポーズを作る時は、各部位をドラッグ&ドロップで動かした方がやりやすいです。
その他
衣服、髪、ポーズのやり方を覚えたら、表情やマテリアルの変更もできるはずです。Sceneペインで適用させたい対象を選択し、Smart Contentでアイテムをダブルクリック。
例えば髪の色を変更させたい場合は、フィギュアではなく髪を選択して、H.Material(S)アイテムを適用します。
スポットライト
まずレンダリング
上部アイコンの中のカメラのアイコンがrender the sceneであり、これをクリックするとレンダリングされます。レンダリングには時間がかかります。
render the sceneのショートカットキーはCtrl+Rです。
まずテキトーにレンダリングしてください。そうしないとRender SettingsペインにEnvironmentの項目が出ないからです。
Render Settingsペインで設定
Render Settingsペインを開きます。
もしRender Settingsペインがない場合、上部メニューのWindow > Panes (Tabs)のリストからRender Settingsを選択してください。
もしくは、render the sceneアイコンの隣にあるカメラ&ギアのアイコンをクリックすればRender Settingsペインが出現します
Auto Headlampの無効化
Render Settingsペイン > Generalの中のAuto HeadlampをNeverにしてください。
これは自動で使用されるHeadlamp(ヘッドランプ)というランプを消灯する設定です。
Domeの無効化
Render Settingsペイン > Environmentを開く。
Environmentは環境という意味です。
Environmentはデフォルト状態では存在せず、レンダリング後に出現します。
この環境(Environment)はDomeとSceneで構成されています。
Domeとは東京ドームのような包み込む形状のもの。包み込んで360°全方向からライトを照らしてくれたりします。
今回は自分で設置したスポットライトのみを使いたいですから、Domeを無効化します。
逆にDome Onlyにすると自分で設置したスポットライトは反映されません。SHOPで環境アセットを購入して使用しようとした時、Dome Onlyになっている場合があります。
Render Settingsペイン > Environmentの中のEnvironment ModeをScene Onlyにしてください。
Preview Lightsをオフにする
この設定は重要ではありません。
レンダリングには影響しないViewport上でのライトの設定です。
上部メニューのWindow > Preview Lightsをオフにしてください。
オフとは黄色く選択されていない状態です。
Preview Lightsとは、レンダリング時には影響しないライトのことです。あくまでビューア内での見た目を調整するために使われます。
環境アセットを購入して使用する場合は、Viewportが暗すぎて見えないことも多いです。その場合はPreview Lightsをオンにしましょう。
スポットライトの配置
スポットライトを置くための視点設定
まずViewportでの視点を変えます。その視点にスポットライトを置くためです。
下記画像のように、フィギュアを斜め上から見下ろす視点にしてください。
細かく位置調整する必要はなく、大雑把で構いません。
※Viewport右上のキューブで視点の向きを変える。キーボードのWASDで上下左右に移動。マウスのホイールで近づいたり離れたり。
スポットライトを配置
上部メニューのCreate > New Spotlightをクリック。
この後のOptions設定が大事です。
Show Options >>をクリックしてOptionsを開く。
OptionsのApply Active Viewport Transformsを選択。これは現在の視点の位置にスポットライトを配置する設定です。
Apply Default Settingsのままですと、座標0に配置されてしまいます。
ライトを明るくする
デフォルト設定のままレンダリングすると、フィギュアがほぼ真っ黒で表示されます。このSceneで唯一のライトであるスポットライトが暗すぎるためです。
まずSceneペインでSpotLightを選択します。
次にLightsペインを開く。
デフォルト設定ですと右下のウィンドウにあります。
Lightsペインは2つのタブグループに分かれています。PresetsとEditorです。明るさの設定はEditorタブにあります。
Lightを選択し、Luminous Flux (Lumen)を500,000(50万)にしました。
デフォルトが1,500ですから、かなり大胆に値を変更することになります。
この500,000(50万)という値は、あくまでデフォルトSceneでの設定です。DomeをONにしたり、環境アセットを配置した場合、それに合わせて値を変更する必要があります。
ライトを大きくして影を滲ませる
現状、影がクッキリしすぎています(下記画像左側)。クッキリしている影を滲ませる設定をします(下記画像右側)。
SceneペインでSpotLightを選択します。
Lightsペイン(Editor)を開く。
Light GeometryをRectangle(長方形)にする。デフォルトはPoint(点)でした。
Height (Diameter)とWidhtをそれぞれ100にする。
これで1mx1mのレフ版のような物になります。実際はスポットライトですからレフ版とは違います。
デフォルト設定だと懐中電灯だったのが、設定変更でレフ版になった感じです。
2つめのライトを配置する
フィギュアの左半分に強い影が出ていますので、逆側から2つめのスポットライトを当てて緩和します。
まずは現在のViewportの視点変更。
画像のように1つめのスポットライトとは反対側。ほぼ真横よりやや前にします。
上部メニューのCreate > New Spotlightをクリック。
Show Options >>をクリックしてOptionsを開く。
OptionsのApply Active Viewport Transformsを選択。
SceneペインでSpotLightを選択します。
Lightsペイン(Editor)を開く。
Light GeometryをRectangle(長方形)にする。
Height (Diameter)とWidhtをそれぞれ100にする。
Luminous Flux (Lumen)を500,000(50万)にする。
3つめのライトを配置する
正面からライトを当てるだけだと、フィギュアが背景に埋もれがちです。
後頭部を狙う3つめのライトを配置します。
上部メニューのCreate > New Spotlightをクリック。
Show Options >>をクリックしてOptionsを開く。
OptionsのApply Active Viewport Transformsを選択。
SceneペインでSpotLightを選択します。
Lightsペイン(Editor)を開く。
Light GeometryをRectangle(長方形)にする。
Height (Diameter)とWidhtをそれぞれ100にする。
Luminous Flux (Lumen)を1,000,000(100万)にする。後方のライトは強めにしました。
その他
スポットライトの位置調整
スポットライトの位置を調整したい場合は、Viewport右上のPerspective ViewとなっているところをSpotLightに変更すれば良いです。
変更した後、Perspective Viewに戻す。
ノイズ除去
中距離や遠距離でレンダリングするとザラザラとした質感になりがちです。
Render Settingsペイン > Filtering の中のPost Denoiser AvailableとPost Denoiser EnableをONにするとノイズが除去されてツルツル感が出ます。
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