サードパーソンテンプレートで一人称視点

サードパーソンテンプレートで全身キャラクターありの一人称視点のキャラクター設定。

ファーストパーソンテンプレートで一人称ゲームを作成すると、キャラクターの腕しか存在しません。
全身キャラクターがあった方が演出上の都合がいい場合もありますので、サードパーソンテンプレートでプロジェクトを作成して、全身キャラクターありの一人称視点のキャラクター設定。

エンジンのバージョンはUE5.4.2(日本語)です。

キャラクターBP: BP_ThirdPersonCharacter

BP_ThirdPersonCharacterを開く。

コンポーネントでCameraBoomをMeshの子に配置する。
こうしないと親ソケットの設定ができないからです。

コンポーネントでCameraBoomを選択。
詳細の
ソケット > 親ソケット をheadにする。
カメラ > Target Arm Length を0にする。
トランスフォーム > 位置 のYを10、Zを0にする。

親ソケットをheadにするとアニメーションに合わせてカメラが揺れます。
歩きや走りの揺れ方としてリアルですが、酔って苦手という人もいるのが難点です。
親ソケットを指定しないと、頭が揺れた時にカメラに映り込みます。

コンポーネントでCharacter Movementを選択。
詳細の
キャラクタ移動(回転設定) > Orient Rotation to Movement のチェックを外す

Orient Rotation to Movementはキャラクターの移動方向に対して、キャラクターも同じ方向を向くものです。
キャラクターの移動を左スティックで行う場合で言うと、
チェックが入っていると、正面を向いた状態で左スティックを右に倒すとキャラクターも右を向いて歩く。
チェックが入っていないと、正面を向いた状態で左スティックを右に倒すとキャラクターは正面を向いたまま右に進む。

上メニューのクラスのデフォルトを選択。
ポーン > Use Controller Rotation Yaw にチェックを入れる

Use Controller Rotation Yawはキャラクターの左右の回転をコントローラー(視点操作)で制御するものです。
カメラ操作(視点操作)を右スティックで行う場合で言うと、
チェックが入っていると、正面を向いた状態で右スティックを右に倒すとカメラは右を向き、同時にキャラクターも同じ方向を向く。
チェックが入っていないと、正面を向いた状態で右スティックを右に倒すとカメラは右を向くが、キャラクターは正面を向いたまま。
カメラ設定

ホラーゲームなど、カメラ操作がキビキビしない方が良いなら、カメラの反応を微妙に遅くします。

コンポーネントでCameraBoomを選択。
詳細の
ラグ > Enable Camera Rotation Lag にチェックを入れる。
Camara Rotation Lag Speed を7にする。

Camara Rotation Lag Speedの値を大きくすれば、カメラの反応が遅くなります。5~10くらいで好みの設定を探すのが良いでしょう。

ホラーゲームに使いやすい

一人称視点のホラーゲームを作る場合は、サードパーソンテンプレートで全身キャラクターありの一人称視点キャラクターを作った方が良い感じです。

足音も全身キャラクターがあった方が設定しやすいです。

イベントシーンでカメラを引いてキャラクターを見せることもできますし、当然ながら一人称視点と三人称視点の切替可能なゲームも作りやすいです。

問題かもしれないのはカメラの揺れですね。
歩きや走りでの揺れ方はリアルで完璧です。ファーストパーソンテンプレートでカメラシェイクを使って揺らす人も多いですが、サードパーソンテンプレートで親ソケットをheadにして揺らす方がリアルです。
とは言え、カメラの揺れが苦手な人もいますから、揺れをOFFにしにくいのが難点です。

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